ほそぴーの旅行、カメラ日記

旅行とカメラをここ数年趣味としてる大学生です。

マイクロフォーサーズ機を二年間使ってみて思ったあれこれ

こんにちは、ほそぴーです

今回は現在二年間ほどマイクロフォーサーズを使っていろいろ思ったことをまとめていこうと思います。

 

詳しい専門家の方々が解説されてるサイトはたくさんあるのと、僕もあまり詳しいことはわからないのでサクッと特徴だけ挙げて、そのあとよかったこと困ったことを書いていきます。

マイクロフォーサーズの特徴

  • センサーサイズが小さい

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センサー

フィルムカメラでいうところのフィルムの部分の大きさの話です。

おそらく一眼をネットで探り始めると、ほかにフルサイズAPS-Cというワードをご覧になったかもしれませんがこれらもセンサーサイズのお話です。

とりあえず上記三つを縮尺を合わせて視覚的に表してみました。

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センサーサイズの解説

ご覧の通りかなり小さいです。面積でいうと、マイクロフォーサーズAPS-Cの約2/3フルサイズの約1/4ほどになります。

マイクロフォーサーズの利点も欠点もほぼすべて出どころはこのセンサーの小ささと言っていいと思います。

これはセンサーサイズが小さいことに由来するのですが、マイクロフォーサーズとフルサイズで同じ画角(撮影する範囲)を撮影するとき、マイクロフォーサーズ焦点距離はフルサイズの半分になります。

 

例;マイクロフォーサーズの25mmの画角=フルサイズの50mmの画角

(ちなみにフルサイズにそろえてレンズの画角を比較することをフルサイズ換算(あるいは35mm換算)と言います。APS-Cでいうと1.5とか1.6倍、マイクロフォーサーズだと2倍です)

 

あくまでこの計算で同じになるのは画角だけです。後で説明する背景のボケ方などは違います。

 

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マウント

またまたこの図の登場です(笑)

マウントというのはレンズと本体をつなぐ部分のことですが、この形が合わないことには使うことができません。マウントの形は各社色々なものが出ていまして、キャノンならフルサイズ対応のEFマウントやAPS-Cのみ対応のEF-Sマウント、最近話題のミラーレスのEF-M、ニコンならFマウント…そしてそれらを変換するマウントアダプターがあったりといろいろ出ていますが、マイクロフォーサーズ規格のマウントはオリンパスであろうとパナソニックであろうとすべて同じマイクロフォーサーズマウントです。

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フランジバック


上の赤矢印の長さのことです。ミラーレス機全般に言えることなのですが、フランジバックがレフ機に比べて短いです。

一般的にマウントアダプターはレンズ側のマウントのフランジバックが本体のマウントより長い場合に使えます。

(使ったことがないのでわかりませんが一応レンズ側のマウントより本体のフランジバックが長い場合もマウントアダプターはあるらしいのですが、補正用のレンズが入ってたりして最低一万円くらいするみたいです)

 

他にも言い出したらいろいろありますが、とりあえずこのくらいにして2年間使った感想をお話していこうと思います!

このカメラでよかったと思うこと

  • 持ち運びやすい

なんといってもこれです。いろいろなカメラ会社のカメラをお持ちの方々と一緒に撮影する機会があるとわかるのですが、とにかくレンズもボディーもコンパクトです。これは、センサーが小さいことや、焦点距離が半分であることの利点です。

 

解像度とかを考えるとフルサイズと比較するものじゃありませんし失礼なのを承知で望遠レンズで比較してみると

 

 こちらマイクロフォーサーズの超望遠ズームが422gで

 

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

 

 こちらはニコンフルサイズ対応のもので1.9kgほどあります。

ボディーもニコンのD750とオリンパスEM10mark2では500gくらい違いましたのでレンズと本体でマイクロフォーサーズ1.5kg近く軽いです

僕はよく車で旅行するのですが夜明け前とかに車からふらっとでて写真撮りに行ったりするときにはこの撮影機材の軽さの恩恵を受けてると思います。

(重いほうがブレにくいなど必ずしも軽いからいいってものでもないですが)手軽さは非常にマイクロフォーサーズの良い点だと思います。

  • マウントアダプターで他社製レンズを使える

これはミラーレス機の全体の特徴でもあるんですが、フランジバックの図でいうところの矢印の途中にミラーがない分ミラーレス機はフランジバックが短いので、たいていのレンズがマウントアダプターで使えます。

 

 近年人気のオールドレンズに多いm42マウントをマイクロフォーサーズに変換するアダプターで2340円と手ごろな値段です。

僕はバブルボケという下の写真のようなボケ方をするm42マウントのレンズでどうしてもとってみたいと思ってた時にこのマウントを見つけていつも愛用しています

https://www.instagram.com/p/BrD_cvSFI9v/

Pentacon 80mm F2.8  + EM10mark2 で撮影

 特にこういう夜景かつ中望遠レンズでの撮影の時はオリンパス機の手振れ補正は威力があります。

このカメラで困ったこと

次はマイクロフォーサーズ機を使用してて困ったことを書いていこうと思います。

  • まずはよく言われるノイズ・画質の問題
 カメラの心臓ともいえる、センサーのサイズをフルサイズの1/4にまで小さくしてるのですからマイクロフォーサーズ機は原理的に言えばノイズや画質の犠牲はついてくるのだと思います。
ただし、買った当初は僕もすごくノイズが多いなと思っていたのですが
  • F値の低い明るいレンズを買い
  • ISOをぎりぎりまで下げ
  • シャッタースピードをぎりぎりまで長く
  • 画像処理ソフトでノイズリダクションをしたり
  • 動かないもの相手に関しては加算平均合成及びダーク減算処理
などの工夫をしてからは少なくともインスタにあげる程度+αくらいの画質でしか気にしない僕はほとんどの場面においては気にならなくなりました。
 
※ただし、一つだけ非常に苦労している場面はです。これに関しては僕でも気になるくらいのノイズが出て、これの奮闘記を10個くらい書こうかと思っているほどです(笑)
  • ボケがほかのセンサーサイズが大きいものに比べてボケにくい
僕的には画質やノイズよりもこちらのほうが問題になる方がいらっしゃると思います。

こちらのボケをシュミレーションできるサイトをお借りしてみると

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ボケ比較

縦横比はちがうもののほぼセンサーサイズを変えて焦点距離を画角になるようそろえて、そのほかのF値などの条件は同じにして比較してみると、同じ画角でもフルサイズのほうが背景がボケていることが分かります。これはなぜかというと、ボケ量が焦点距離(フルサイズ換算ではありません)が増えるほど増えるためです。次の図は先ほどのを今度はフルサイズの焦点距離マイクロフォーサーズ焦点距離と同じ42.5mmにしてみたものです。

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ボケが少ない

こんなわけで同じ画角でマイクロフォーサーズでよりボケを稼ぐためには

  • 背景を離す
  • 焦点距離の長いレンズを使う
  • F値の低いレンズを使う(F0.95なんていうのもあります)

などの工夫で解消することができますが、オールドレンズなど「このレンズを使いたい」というときにぼかすとなるとある程度制約が出てくる可能性はあります。逆に言うとボケにくいのでパンフォーカス(画像全体、手前から奥までピントが合っているような状態)はマイクロフォーサーズは得意です。

 まとめ

結局どういうひとにおすすめか

気軽にとれるという点からまずは三脚でしっかりと腰を据えて撮るのが嫌で、どちらかというとお子さんとかお友達を手持ちでバシャバシャ撮りたい、というような方には本当に強くお勧めします。あとは何を撮るかはまだわからないけど、一眼を使ってみたいという方の最初の一台としてはとてもおすすめです。

どういう人は避けたほうがいいのか

・車での移動しか考えていないという方はマイクロフォーサーズの恩恵はあまりないかもしれません。

・初めから三脚でがっちり固定して撮ることを前提にする方、星をメインで撮りたい方にはあまりお勧めしません。

・画質にこだわる方にもあまりおすすめはできません、実際撮ってて不満を持ったことはありませんが原理とかを気にし始めるとどうしてもマイクロフォーサーズは不利なんだなと思ってしまうからです。

 

以上が僕が二年間マイクロフォーサーズ機を使ってみての感想、自分なりのまとめになります!拙い文章ではありますが最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(__)m

 

 

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